クールな准教授の焦れ恋講義
そして話し終えた後の先生の表情は予想外にも渋いものだった。
「お前な、気持ちは嬉しいけどそんな無茶して身体を壊したらどうするんだ」
「ごめんなさい。でもすごく楽しかったし勉強にもなったんだよ。それに先生に少しでも喜んでもらいたかったから……」
弱々しく頭を下げて消え入りそうな声で告げる。結局はそれも無駄骨だったみたいでなんだか泣きそうだ。
「謝らなくていい。だったらなんで、さっき謝ってきたんだ」
「だって私に出来ることを一生懸命考えたけど、あまり意味がなかったから。先生、あの本手に入りそうなんでしょ? 私、先生の彼女になれたのにいつもしてもらってばっかりで何も」
返せていない、というのを言う前に今度は正面から思いっきり抱きしめられた。ほのかに香るいつもの煙草の匂いとじんわり体温が伝わってきて私の鼓動はまた速くなる。
そしてしばらく重々しい空気が我々を包んだ後、口火を切ったのは先生だった。
「あんなタイミングでいきなり謝ったりするから、別れ話でも切り出されるのかと思って正直、焦った」
「な、なんでそうなるんですか!?」
そんな風に思われていたなんて全く考えていなかったので怒りよりも驚きが先に来る。先生はため息をつきながら続けた。
「付き合いだしてから、あんなに頻繁に顔を出していた研究室にも来なくなるし、望んでいたわりに恋人として甘える素振り一つ見せないし、おまけに珍しく他の男と親しくなってるのを見たら、な」
さっきの釣った魚には餌をやらないのか? とはそういう意味だったらしい。もちろんそんなつもりは毛頭ない。
「お前な、気持ちは嬉しいけどそんな無茶して身体を壊したらどうするんだ」
「ごめんなさい。でもすごく楽しかったし勉強にもなったんだよ。それに先生に少しでも喜んでもらいたかったから……」
弱々しく頭を下げて消え入りそうな声で告げる。結局はそれも無駄骨だったみたいでなんだか泣きそうだ。
「謝らなくていい。だったらなんで、さっき謝ってきたんだ」
「だって私に出来ることを一生懸命考えたけど、あまり意味がなかったから。先生、あの本手に入りそうなんでしょ? 私、先生の彼女になれたのにいつもしてもらってばっかりで何も」
返せていない、というのを言う前に今度は正面から思いっきり抱きしめられた。ほのかに香るいつもの煙草の匂いとじんわり体温が伝わってきて私の鼓動はまた速くなる。
そしてしばらく重々しい空気が我々を包んだ後、口火を切ったのは先生だった。
「あんなタイミングでいきなり謝ったりするから、別れ話でも切り出されるのかと思って正直、焦った」
「な、なんでそうなるんですか!?」
そんな風に思われていたなんて全く考えていなかったので怒りよりも驚きが先に来る。先生はため息をつきながら続けた。
「付き合いだしてから、あんなに頻繁に顔を出していた研究室にも来なくなるし、望んでいたわりに恋人として甘える素振り一つ見せないし、おまけに珍しく他の男と親しくなってるのを見たら、な」
さっきの釣った魚には餌をやらないのか? とはそういう意味だったらしい。もちろんそんなつもりは毛頭ない。