クールな准教授の焦れ恋講義
肌寒さを感じて目を覚ます。日はまだ昇っていないようだが薄明るいので明け方だろうか。ぼうっとしながらも焦点が定まり、次第に頭が働きだす。
そして私は急いで視線を横に遣る。そこには先生が規則正しい寝息を立てて眠っていた。そうすると一気に色々な記憶がよみがえり叫びたくなるのをぐっと堪えて私はうつ伏せになってシーツに顔を埋める。
せめてもの抵抗にと手を握ったり開いたりしてみるが、この衝動を上手く消化できない。下腹部にずっしりと感じる痛みが、より昨晩のことを思い出させて恥ずかしくて苦しい。
『名前で呼んだら許してやる』
もう許して――泣きながら懇願するとそんな風に耳元で低く囁かれた。眼鏡をしていない先生を見るのは滅多にないことで新鮮で見惚れていた。それと同時にどこか知らない人のようにも思えて。
それでも、やっぱり先生は先生だった。ぎこちなく名前を呼ぶと嬉しそうに笑ってくれて、私に触れる手は力強くて優しい。
愛されてるな。この人のこと好きだな。
そんな風に何度も何度も確信させてくれる。煩かった心臓は緊張や不安のせいもあったけれど、それ以上に自分の中から溢れる想いのせいでもあったのだ。
若いというより幼く見える先生の寝顔をもう一度だけじっくると見つめて、私はその場で深呼吸した。今、何時だろうか。そんな疑問を解消しようと少しだけ身を起こしたそのときだった。
「奈津?」
目覚め特有の掠れた声で名前を呼ばれ、私の心臓は跳ね上がった。声のしたほうに顔を向けると先生が寝ぼけ眼でこちらを見ていた。
そして私は急いで視線を横に遣る。そこには先生が規則正しい寝息を立てて眠っていた。そうすると一気に色々な記憶がよみがえり叫びたくなるのをぐっと堪えて私はうつ伏せになってシーツに顔を埋める。
せめてもの抵抗にと手を握ったり開いたりしてみるが、この衝動を上手く消化できない。下腹部にずっしりと感じる痛みが、より昨晩のことを思い出させて恥ずかしくて苦しい。
『名前で呼んだら許してやる』
もう許して――泣きながら懇願するとそんな風に耳元で低く囁かれた。眼鏡をしていない先生を見るのは滅多にないことで新鮮で見惚れていた。それと同時にどこか知らない人のようにも思えて。
それでも、やっぱり先生は先生だった。ぎこちなく名前を呼ぶと嬉しそうに笑ってくれて、私に触れる手は力強くて優しい。
愛されてるな。この人のこと好きだな。
そんな風に何度も何度も確信させてくれる。煩かった心臓は緊張や不安のせいもあったけれど、それ以上に自分の中から溢れる想いのせいでもあったのだ。
若いというより幼く見える先生の寝顔をもう一度だけじっくると見つめて、私はその場で深呼吸した。今、何時だろうか。そんな疑問を解消しようと少しだけ身を起こしたそのときだった。
「奈津?」
目覚め特有の掠れた声で名前を呼ばれ、私の心臓は跳ね上がった。声のしたほうに顔を向けると先生が寝ぼけ眼でこちらを見ていた。