君を待ってるから

次の日、学校へ行った。

気持ちを切り替えて、また聞いてみようと思っていた。

けど、凪は休みだった。

「笹原は、風邪で欠席するそうだ。笹原が風邪なんて、珍しいな。」

担任の先生・市丸先生は"今日は雨でも降るんじゃないかー"とか言って笑う。

でも私は、昨日のことが気になって、すごく心配だった。

凪がいなくなってしまうんじゃないかなって。

昨日突然、"もし明日、大切な誰かと離れることになったら"とか聞いてきたから。

お昼が過ぎても不安だった。

だから、昼休み保健室に行って頭が痛いとウソをついた。

熱を測っても三十六度九分だった。

けど、保健室の先生に早退したいと頼み、市丸先生に伝えてもらった。

そして、学校を早退した。

< 10 / 138 >

この作品をシェア

pagetop