あなたの願いを叶えましょう
『それは……』
片瀬さんもまさかの展開に、言葉を失くしているようだ。
『もし異動させるのであれば、私を』
ダメ!絶対!
そう言ってドアを開けようとした次の瞬間だった。
「あなた、何しているの?」
不意に声を掛けられ振り返ると、太った中年の女性がきょとんとした表情で私を見ている。
白いYシャツに紺色のカーディガンを羽織り、大きな胸にちょこんと付けられた名札には【看護師 鈴木光江】と書かれていた。
どうやら、医務室専属の看護師さんのようだ。
「あ、いや……ちょっとすりむいちゃって」
私は苦笑いを浮かべて、肘の擦り傷を見せた。
「それなら消毒するから中入んなさい」
看護師の光江さんは、緊迫した空気なんて知る由もなく、無遠慮にドアをガチャリと開く。
ベッド脇に座っていた黒澤波留と片瀬さんの視線が一斉にこちらへ集まった。
片瀬さんもまさかの展開に、言葉を失くしているようだ。
『もし異動させるのであれば、私を』
ダメ!絶対!
そう言ってドアを開けようとした次の瞬間だった。
「あなた、何しているの?」
不意に声を掛けられ振り返ると、太った中年の女性がきょとんとした表情で私を見ている。
白いYシャツに紺色のカーディガンを羽織り、大きな胸にちょこんと付けられた名札には【看護師 鈴木光江】と書かれていた。
どうやら、医務室専属の看護師さんのようだ。
「あ、いや……ちょっとすりむいちゃって」
私は苦笑いを浮かべて、肘の擦り傷を見せた。
「それなら消毒するから中入んなさい」
看護師の光江さんは、緊迫した空気なんて知る由もなく、無遠慮にドアをガチャリと開く。
ベッド脇に座っていた黒澤波留と片瀬さんの視線が一斉にこちらへ集まった。