あなたの願いを叶えましょう
「俺についてこい」

ナオシに言われるがまま後に着いていくと、近所の公園連れて来られた。

一体どんな特訓なんだろう

「ちょっとここで待っていろ」

そう言って、ナオシは走って何処かに行ってしまった。

期待に胸を膨らませてブランコに乗りながら兄が戻ってくるのを暫く待つ。

「ウォン!」

犬の吠える声が聞こえて思わずそちらの方向へと振り向いた。

兄ナオシが大きな毛の長い茶色の犬に引きづられながら姿を現わす。

まさか…

嫌な予感が、する。

いや、嫌な予感しかしない。

「ハルーっ!」

ナオシはなんとか犬を引っ張ってブランコの近くまでやってくる。

「ハル、早速特訓を始める。本日アシスタントを務めてくれるラブラドールレトリバーのロッキーくんだ。俺の友人、秋山の家からお越しいただいた」

ロッキー、と呼ばれたその名の通り山みたいにでかい茶色の犬は「ウォン!」と吠えた。

俺は唾を飲み、無言のままこくりと頷く。
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