あなたの願いを叶えましょう
「なおし…?」

男はにっと笑い白い歯をのぞかせる。

「久しぶりだな!こんなとこで何やってんだー?!」

ナオシは問答無用にそのおっきな手で俺の頭をグリグリ撫でる。

やめてくれ…せっかくセットした髪が乱れる…とは思っていてもそんな事を言えば「女々しいヤツめ」とバカにされるに決まってる。

「やめろ」

今の俺はガキの頃とはもう違う。手を払いクールに言い放つ

「なんだぁ、波留」

そんな反抗的な態度をとる俺を見てナオシはニヤリと不敵な笑みを浮かべる。

「彼女の前だからってカッコつけてんのか?」

どうやら梁川さんを彼女だと思い、デート中だと勘違いしたらしい。

バカだ…本当にこいつはバカだ。

勉強ができたとしても人として肝心なものが欠落している。

「職場の先輩だ。今仕事中だから失礼な態度は取らないでくれ」

俺は襟を正しながら毅然とした態度で言う。
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