あなたの願いを叶えましょう
天井近くにあるスローパーと呼ばれる出っ張りに両手を掛けてブラーンとぶら下がり、手を離すとシュタっと猫のようにマットの上へと着地した。

「まぁ、恋とは言わずとも、色々あったから男性として意識しちゃってんじゃないの?」

優奈は手に着いた滑り止めのチョークをハタハタとはらいながら言う。

先日のうっかりな出来ごとは既にホウレンソウ済だ。

「でも黒澤波留的は遊びかもしれない」

優奈は顎に手を置き、私をマジマジと見据える。

「つまみ食いしたくなるような身体か?」

そしてボソッと一言…

「しつれーね!親友に対して言うこと?!」

私は目を吊り上げる。

確かに優奈みたいに出るとこ出てるナイスバディとは言い難い。

スリムな体型が故に胸はささやかだ。

かといってウエストがキュッとくびれているわけでもなく、寸胴でまさに小学生のような体型をしているのがコンプレックスだ。

だから黒澤波留が胸に触れた時はかなり焦った。

寄せて上げての底上げブラだってバレたかも…
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