あなたの願いを叶えましょう
「それにエンってかなり面倒くさい性格じゃん。私が男だったら酔った勢いでは絶対手え出さないかなぁ」
「それは遊びの対象としてすら見られないって事?」
「遊びじゃ手は出さないって事。黒澤さんも酔って見境いが無くなるような馬鹿には見えなかったけどねー」
「でも優奈の後輩をお持ち帰りしてたじゃない。あの鬼畜男は」
ああ、と言って優奈は目を見開いた。
「後輩は酔った勢いで店の外まで連れ出す事には成功したけど、その後ふらりと逃げられちゃったみたいだよー」
「そうなんだ…」
と、いう事は、何もなかったって事?
だったらそう言えばいいじゃない。
『大人の事情』なんて言っといて据え膳食わぬは男の恥、なのだろか。
それにしても優奈の後輩は可愛い顔して結構な肉食女子だ。
「とりあえずエンも登ってみ」
「そんな簡単に言うけどさ…」
産まれて初めて挑戦するボルダリングに尻込みする。
ほれ、と言って優奈はチョークの粉が入った袋を差し出した。
「とりあえず、さ、ウジウジ考えたって仕方ないでしょ。登ってみたらいいんじゃない?黒澤波留にも。壁にも」
優奈は袋をぐいっと私に押し付ける。
「それは遊びの対象としてすら見られないって事?」
「遊びじゃ手は出さないって事。黒澤さんも酔って見境いが無くなるような馬鹿には見えなかったけどねー」
「でも優奈の後輩をお持ち帰りしてたじゃない。あの鬼畜男は」
ああ、と言って優奈は目を見開いた。
「後輩は酔った勢いで店の外まで連れ出す事には成功したけど、その後ふらりと逃げられちゃったみたいだよー」
「そうなんだ…」
と、いう事は、何もなかったって事?
だったらそう言えばいいじゃない。
『大人の事情』なんて言っといて据え膳食わぬは男の恥、なのだろか。
それにしても優奈の後輩は可愛い顔して結構な肉食女子だ。
「とりあえずエンも登ってみ」
「そんな簡単に言うけどさ…」
産まれて初めて挑戦するボルダリングに尻込みする。
ほれ、と言って優奈はチョークの粉が入った袋を差し出した。
「とりあえず、さ、ウジウジ考えたって仕方ないでしょ。登ってみたらいいんじゃない?黒澤波留にも。壁にも」
優奈は袋をぐいっと私に押し付ける。