あなたの願いを叶えましょう
「だけどそういう風に意識すんのやめてくんない?仕事にも支障をきたすだろ」

「意識なんてしてねーし」

嘘だ。

バリバリ意識している。

仕事中でも黒澤波留が側に来ればその気配だけで解る。

「嘘つけ。じゃあなんで顔見ないんだよ」

だって今顔をあげたら顔が真っ赤になってるのがバレバレだから。

無視して私は歩き続ける。

「はい」

黒澤波留がぐいっと折りたたんだ一万円札を渡して来たので反射的に受け取ってしまった。

「この間のタクシー代」

そういい残し黒澤波留は歩く速さを一気に上げて先を行く。

返そうと追いかけたけど全身筋肉痛の私が追いつく事はなかった。


◆◇◆


「ぶふぁぁぁ」

出社後にパソコンを起動させてメールを開くと、未読の赤字でびっちり埋め尽くされていた。

盛大な溜息をついて高速のブラインドタッチで溜まりに溜まったメールを片っぱしから返信していく。

そのうちの一件に目が止まる。

工藤さんからメールが届いていた。
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