あなたの願いを叶えましょう
少し躊躇ったのち、クリックしてメールを開いてみる。
『昨日はどうもありがとうございました。よかったらまたご一緒しませんか?』
「ぎゃわっ!」
イケメンからの思わぬお誘いに、短い悲鳴を上げてしまった。
隣に座る恵梨花ちんが怪訝な表情でこちらに振り返く。
「間違えて上書きしないでデータ消しちったー」
私はニヤニヤ笑って誤魔化した。
恵梨花ちんは呆れたように肩を竦めると、正面のパソコンに視線を戻す。
最近、私は挙動不審だ。
煩悩を振り払い、平常心を保つ強い精神力を養うため、滝業に行こうか、ふとそんなことを考えてしまったのはまた別の話。
◆◇◆
「とがしー、 ドレッセ藤ヶ谷の電車広告のポスターなんだけどさ、初校が上がってきたから事業統括の梁川さんのトコに持ってってチェックしてもらってきなー」
野口さんはくるくる巻かれた紙の筒を私に差し出す。
その名前を聞いて思わずギクリとした。
駅のホームで黒澤波留とイチャツいているのを見て以来、梁川さんとはまともに絡んでない。
ええ、嫌だな。なんか気まずいし。
…なんて言えない。だって仕事だもん。
『昨日はどうもありがとうございました。よかったらまたご一緒しませんか?』
「ぎゃわっ!」
イケメンからの思わぬお誘いに、短い悲鳴を上げてしまった。
隣に座る恵梨花ちんが怪訝な表情でこちらに振り返く。
「間違えて上書きしないでデータ消しちったー」
私はニヤニヤ笑って誤魔化した。
恵梨花ちんは呆れたように肩を竦めると、正面のパソコンに視線を戻す。
最近、私は挙動不審だ。
煩悩を振り払い、平常心を保つ強い精神力を養うため、滝業に行こうか、ふとそんなことを考えてしまったのはまた別の話。
◆◇◆
「とがしー、 ドレッセ藤ヶ谷の電車広告のポスターなんだけどさ、初校が上がってきたから事業統括の梁川さんのトコに持ってってチェックしてもらってきなー」
野口さんはくるくる巻かれた紙の筒を私に差し出す。
その名前を聞いて思わずギクリとした。
駅のホームで黒澤波留とイチャツいているのを見て以来、梁川さんとはまともに絡んでない。
ええ、嫌だな。なんか気まずいし。
…なんて言えない。だって仕事だもん。