【B】きみのとなり
「終わっちゃったね……」
静かな暗闇に戻った
夜空を眺めながら……
小さく紡ぐ。
「悪かったな。
氷夢華。
お前が楽しみにしてたのに
仕事入ってさ」
「ううん。
アタシこそ……ごめん。
兄貴の仕事なのに
理解なくて」
「けど……
お前、普通……ここまで来るかよ。
せめて……家とか、
病院の屋上とかにいてくれりゃあ
もうちっと長く、
花火見れたかもしんねぇのに。
ここ、来てる辺りが
お前だよな」
兄貴が呆れたように紡いだ。
「それこそ。
なんで……アタシがここって
兄貴、わかったんだよ」
そう。
なんで此処にいるって
わかったんだよ。
兄貴は何も言わず
胸元の海兄のエターナルペンダントを
握りしめた。
……海兄……。
ありがと。
やっぱり……
海兄は……
アタシの魔法使いさんだねー。
アタシが助けて欲しい時に
絶対に助けてくれる。