デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~
「……深宮、行ってみようかなあ」
初日にあれだけ興味を持ってくれた世界の話を断るなんて、よっぽど疲れてるのかもしれない。
「うーん、でも王様もごはんの時間かも…いきなり行っても大丈夫かなぁ」
許しがないと、いくら客人と言っても入れてくれないかも知れない。
ウロウロと考えた末、とりあえず入り口まで行ってみることにした。
夜着を脱ぎ、もう一度ワンピースを着る。
渡り廊下は一直線だから、迷うことはない。
早くしないと日没になるため、桜は早足で歩き出した。
池の水面に浮かぶ空は、紺色と青と、オレンジのグラデーションを映して美しい。
行き帰りはカナンと喋りながら歩いたため、短く感じたが、こうして一人で歩いてみると随分長い。
(王様は、毎日仕事場からこの廊下を通ってるんだよね…)
そんな事を思いながら、深宮の入り口にたどり着いた。
出入り口の扉は、やはり閉じられている。
しばらく迷ってから、そっとその戸を叩いてみた。
しんとして、反応がない。
初日にあれだけ興味を持ってくれた世界の話を断るなんて、よっぽど疲れてるのかもしれない。
「うーん、でも王様もごはんの時間かも…いきなり行っても大丈夫かなぁ」
許しがないと、いくら客人と言っても入れてくれないかも知れない。
ウロウロと考えた末、とりあえず入り口まで行ってみることにした。
夜着を脱ぎ、もう一度ワンピースを着る。
渡り廊下は一直線だから、迷うことはない。
早くしないと日没になるため、桜は早足で歩き出した。
池の水面に浮かぶ空は、紺色と青と、オレンジのグラデーションを映して美しい。
行き帰りはカナンと喋りながら歩いたため、短く感じたが、こうして一人で歩いてみると随分長い。
(王様は、毎日仕事場からこの廊下を通ってるんだよね…)
そんな事を思いながら、深宮の入り口にたどり着いた。
出入り口の扉は、やはり閉じられている。
しばらく迷ってから、そっとその戸を叩いてみた。
しんとして、反応がない。