MIRACLE 雨の日の陽だまり~副社長との運命の再会~
事件があった日にホテルに泊めてもらったとき、忘れられない人がいると日下さんに話した。
十年前にカフェで出会っただけの、名前も知らない男性がなぜか忘れられないのだと。
だからカフェの跡地に出来た今の雑貨店で働いているということも。
普通の感覚からしたらバカじゃないかと思われるような話を、あの夜に聞いてもらった。
だけど話したのは大まかな事柄だけで、私が頭にタオルハンカチを乗せて軒先に立っていたことまでは話していない。
だからそれを知っているのは……私と、あの日出会った彼だけのはず。
「鈍感にも程があるな。俺だよ」
「……え……じゃあ、あのときの……」
「そう、俺。また会いたいと思ってくれててうれしいけど、どうして気づかないかな」
―― 信じられない。
あのイケメン男性が、まさか日下さんだったなんて!!
十年前にカフェで出会っただけの、名前も知らない男性がなぜか忘れられないのだと。
だからカフェの跡地に出来た今の雑貨店で働いているということも。
普通の感覚からしたらバカじゃないかと思われるような話を、あの夜に聞いてもらった。
だけど話したのは大まかな事柄だけで、私が頭にタオルハンカチを乗せて軒先に立っていたことまでは話していない。
だからそれを知っているのは……私と、あの日出会った彼だけのはず。
「鈍感にも程があるな。俺だよ」
「……え……じゃあ、あのときの……」
「そう、俺。また会いたいと思ってくれててうれしいけど、どうして気づかないかな」
―― 信じられない。
あのイケメン男性が、まさか日下さんだったなんて!!