MIRACLE 雨の日の陽だまり~副社長との運命の再会~
「だ、だって……あのときは、髪の毛が茶髪でパーマがかかっていて……」

「たしかに大学生だったからそういう髪型をしていたな。だけど社会人になったらあんな明るい茶髪はナシだろ」

「めがね……黒縁めがねをかけてましたよ?!」

「今はコンタクトだ」

 今の日下さんの髪を茶髪にしてパーマをかけ、黒縁めがねをかけたら……と想像を膨らませてみる。
 言われてみれば十年前の彼と一致する。

 高校生だった私はイケメン男性とお茶をするのが恥ずかしくて、あまり顔を凝視できないでいたから気づくのが遅れた。
 あの男性は間違いなく日下さんだ。
 だから私は、自然と今の日下さんにも惹かれたのだと思う。

「忘れられない男がいると言うから、柄にもなく嫉妬したのに」

「え?」

「聞いてみたらソイツは俺じゃないか。なのに肝心の君はそれに気づいてない。二重に驚いたよ」

 あわあわとあわてる私の反応なんてまるで無視で、日下さんが恨み節を言い募る。

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