MIRACLE 雨の日の陽だまり~副社長との運命の再会~
「雨女と雨男が一緒にいると、相乗効果で思いっきり降るんですね」

「はは。そうみたいだな。俺も初めて知った」

 ――― 彼が今、少しだけ声に出して笑った。

 一瞬見えた笑顔は、驚くほどすごく綺麗だった。不意打ちすぎて反則だ。

 どうやらそれには中毒性があるようで、再び彼の笑顔を見たくてたまらなくなった。
 どういうツボをついたら彼が笑うのか、さっぱり見当もつかない。
 だけどこんなに見惚れるほど綺麗な顔なのだから、普段から笑えばいいのにと単純に考えてしまう。

 そして、感情がないなどと自分で言っていたけれど、この人にもちゃんと感情はある。
 なにが原因かわからないが、失くしてしまったと彼自身が錯覚しているだけだ。

 きちんと表情に出せるように私が協力してあげたいと、なぜかそんなふうに思った。

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