十九時、駅前
わからないまま、忘れかけてた一週間後。
すっ。
視界の隅にスーツの袖をとらえて顔を上げると、
片桐課長の後ろ姿。
机の上には小さく折りたたまれたメモ。
軽くデジャビュを感じてしまう。
机の下に隠して広げる。
『笹岡へ
十九時、駅前
片桐』
あの日と同じ、片桐課長の几帳面な字。
……私が断るとか、考えないんだろうか?
終業後、いわれた時間に駅前に行くと、
やはり片桐課長はすでに待っていた。
「あの……」
「メシに行こう、メシに」
「……はい」
前回のことから、
この人になにか聞こうとしても
無駄なことは学習した。
たぶん今日も奢りだし。
なら、美味しい食事を楽しんだ方が、得。
すっ。
視界の隅にスーツの袖をとらえて顔を上げると、
片桐課長の後ろ姿。
机の上には小さく折りたたまれたメモ。
軽くデジャビュを感じてしまう。
机の下に隠して広げる。
『笹岡へ
十九時、駅前
片桐』
あの日と同じ、片桐課長の几帳面な字。
……私が断るとか、考えないんだろうか?
終業後、いわれた時間に駅前に行くと、
やはり片桐課長はすでに待っていた。
「あの……」
「メシに行こう、メシに」
「……はい」
前回のことから、
この人になにか聞こうとしても
無駄なことは学習した。
たぶん今日も奢りだし。
なら、美味しい食事を楽しんだ方が、得。