十九時、駅前
車を出した片桐課長に気付かれないように、
小さくため息。

……変なこと、考えちゃダメだと思う。
片桐課長と会うのは楽しい。
片桐課長もどうしてだか楽しそうだし。
だから、それでいいんだと思う。
 

車で三十分ほどのところにある、神社に初詣。
今日はお正月だからって、
ホテルの和食レストランに連れて行ってくれた。

私服で、
いつもと雰囲気の違う片桐課長にドキドキする。
何故か眼鏡、だし。

「……視力、よくないんですか?」

「ん?ああ。
いつもはコンタクトなんだが、
今朝はちょっと、目の調子が悪くて」
 
そういって、
はにかむように笑った片桐課長に顔が熱くなる。

……なんですか、それ!?
めちゃくちゃ可愛いじゃないですか!

「しかし、毎年のこととはいえ、
年末の忙しさは堪えたなー。特に今回は」

「……?前の年と同じだと思いますけど?」
 
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