遠回りして気付いた想い
そんな事言われても、食べてたら、確実に遅刻だよ。

私は、肩を落とした。

だって、お兄ちゃんには逆らえないんだもん。

「ほら、座る」

お兄ちゃんの威圧感に負け、自分の席に着いた。

お兄ちゃんも席に着いた。

「いただきます」

お兄ちゃんは、行儀良く手を合わせて言う。

「亜耶?」

うっ…。

もう、遅刻してもいいや。

「いただきます」

諦めて、私も朝食を食べ出した。
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