遠回りして気付いた想い
「亜耶。車を出してやるから、早くしろ」

下から、お兄ちゃんが言ってきた。

やったー!

送ってもらえる。

「はーい」

私は、慌てて部屋を出る。

階段を駆け降りると玄関先にお兄ちゃんが、待っていてくれた。

「ほら、急ぐぞ」

私は、急いで靴を履いて、玄関を出る。

お兄ちゃんは、運転席に座り、私は助手席に座った。

「シートベルトしたか?」

お兄ちゃんの問いに。

「うん」

と頷けば。

「出すぞ」

そう言って、お兄ちゃんが車を走らせた。
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