遠回りして気付いた想い
兄貴・・・悠磨side
兄とオレは、八つ違う。

だから、亜耶のお兄さんの事も知っていた。

「亜耶ちゃんの兄、雅斗さんは、中学の時から俺の憧れの人だ。その人と何時も一緒に居たのが、高橋遥さん」

高橋遥って、亜耶を迎えに来た人。

「遥さんは、雅斗さんよりも上の存在だった。何をするにも雅斗さんの上をいくそんな存在で、他校からも目が向けられる程の人材だった」

あのチャラチャラしてる人が?

「それが、高二になった途端、雰囲気が変わったんだよ」

兄貴が意味深な言葉で、句切る。
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