素敵な夜はあなたと・・・

 まるで人が変わったかのような茜の態度に美佐は心を痛めてしまった。何が原因でこんなことになったのか、美佐は茜を一人マンションで暮らさせるべきではなかったと後悔した。

 美佐は光一へ連絡を入れるとその日の夜に二人で話し合うことにした。



「光一さん、どうしたら良いと思う?」

「それは茜夫婦の問題だからな・・・俺達が口を出すことは出来ないよ。」

「でも、茜があんな態度に出るなんて。」


 美佐と一緒に暮らしていた家を出てしまった光一。日頃は美佐と会うこともほどんど無くなったものの、茜のことで相談があるからと美佐に呼び出された。

 茜が生まれた頃は三人で仲良く一緒に暮らしたものの、茜の成長と共に少しずつ光一の居場所がなくなりとうとうこの家を出てしまった。

 
「もしかしたら、茜は今のその暮らしに行き詰っているんじゃないのかな?」

「行き詰まるって?」


 光一は舞阪の家の確執に耐えられずに家を出てしまった。美佐の父親との折り合いがつかず精神的にこれ以上は無理と悟り美佐との離婚を決めた。

 そんな自分と茜を重ねてしまった光一は今の茜がそんな状態ではないだろうかと茜が可愛そうになってしまった。


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