クールなCEOと社内政略結婚!?
 隣に立つ孝文をみると、すでに眉間の皺さえもなく無表情になっていた。薄々気がいついていたんだけど、ヤキモチ妬きの孝文はまだ俊介のことになると過敏に反応する。そこに俊介のトドメが入った。

「言わないなら、俺が代わりに愛を誓ってもいいけど」

 面白がる俊介をよそに、孝文の機嫌の悪さはマックスのようだ。

 ――あ、これ完全にやばいやつだ。

 ふたりっきりでのロマンチックな式になるはずだったのに、思惑に反して大騒ぎになってしまった。

「あさ美、さっさと俺への永遠の愛を誓え。早く終わらせるぞ」

 小声で脅されるように言われた。ロマンチックの欠片もない。

 それでも……まぁ、いっか。この人たちあっての私たちなんだから。

 神父さんの声かけで、三人とも静かになり私たちの誓いを見守る。私の隣の旦那様はまだ少し不機嫌だけど、なんとか気を取りなおしたみたいだ。

 そして神様と大事な人たちの前で、永遠の愛を誓った。
< 236 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop