コクリバ 【完】
住宅街の中にイルミネーションで輝いている通りがある。この辺りは毎年楽しみにしているたくさんの人で賑わっている。
だけど、今日はやたらとカップルが多い。
明日がバレンタインデーだからだろうか、みんなオシャレに着飾っている。
「やっぱりジャージだけでも着替えてきた方が良かったですね」
「なんでだよ」
「だって、変じゃないですか?」
「変じゃねーよ」
そう言って先輩は私の肩を抱いた。
大きくなる鼓動に気付かれないかと余計な心配をしてしまう。
「奈々……」
「はい」
「電話くれてたな……」
「あ、あれは……はい。しました」
「ありがとな……」
優しく低いその声に、それだけでここ数日のモヤモヤした気分が救われるようだった。
私たちはゆっくりゆっくり歩いた。
二人とも何も言わなくても自然に“喜八”に向かっていた。
だけど、今日はやたらとカップルが多い。
明日がバレンタインデーだからだろうか、みんなオシャレに着飾っている。
「やっぱりジャージだけでも着替えてきた方が良かったですね」
「なんでだよ」
「だって、変じゃないですか?」
「変じゃねーよ」
そう言って先輩は私の肩を抱いた。
大きくなる鼓動に気付かれないかと余計な心配をしてしまう。
「奈々……」
「はい」
「電話くれてたな……」
「あ、あれは……はい。しました」
「ありがとな……」
優しく低いその声に、それだけでここ数日のモヤモヤした気分が救われるようだった。
私たちはゆっくりゆっくり歩いた。
二人とも何も言わなくても自然に“喜八”に向かっていた。