コクリバ 【完】
先輩は“喜八”がかなり気に入ってたらしく、この一か月ずっとここに来たかったと言う。私に会いに来た訳ではないのかと少し残念に思った。
宣言通りにウーロン茶を注文する先輩の前で一人ビールを注文する訳にはいかず、私も温かいお茶を頼む。
「なんだ?俺に気を遣わずにおまえだけでも飲みたいやつ頼めばいいだろ?」
「そんな訳にはいかないですよ。明日は仕事ですか?」
「いや。休み。奈々は?」
「私も休みです」
「じゃ、ゆっくりできるな」
その言葉にドキンとする。
先輩とゆっくりいられる―――そんなことが、とても贅沢な時間だと思えた。
喜八の美味しい料理を食べながら、お互いの仕事の話をした。
自衛隊の仕事は、全く想像できないことばかりで、映画の中の話のようで、私の知らない単語の連続は、住む世界が違うんだと改めて感じた。
そして、先輩の話し方が高校生の頃とは違っていることに気付いた。
やっぱり何もかもあの頃のままではないんだ。
「飲んでいいか?」
「はい」
途中で、二人分のビールを注文した。
先輩は思った以上に仕事のことを熱く語る。
その話の端々に仕事に対する誇りが見える。
なんだか違う人みたいに落ち着いた大人の男になった高木先輩にドキドキする。
そりゃ、これでウエイターしてたらキャーキャー言われるだろうな。
宣言通りにウーロン茶を注文する先輩の前で一人ビールを注文する訳にはいかず、私も温かいお茶を頼む。
「なんだ?俺に気を遣わずにおまえだけでも飲みたいやつ頼めばいいだろ?」
「そんな訳にはいかないですよ。明日は仕事ですか?」
「いや。休み。奈々は?」
「私も休みです」
「じゃ、ゆっくりできるな」
その言葉にドキンとする。
先輩とゆっくりいられる―――そんなことが、とても贅沢な時間だと思えた。
喜八の美味しい料理を食べながら、お互いの仕事の話をした。
自衛隊の仕事は、全く想像できないことばかりで、映画の中の話のようで、私の知らない単語の連続は、住む世界が違うんだと改めて感じた。
そして、先輩の話し方が高校生の頃とは違っていることに気付いた。
やっぱり何もかもあの頃のままではないんだ。
「飲んでいいか?」
「はい」
途中で、二人分のビールを注文した。
先輩は思った以上に仕事のことを熱く語る。
その話の端々に仕事に対する誇りが見える。
なんだか違う人みたいに落ち着いた大人の男になった高木先輩にドキドキする。
そりゃ、これでウエイターしてたらキャーキャー言われるだろうな。