雨と花
「ごめんなさいね!先生の方が遅くなっちゃって!」

「あ、全然大丈夫です。」

日向先輩と話してたから待ってるって感じがしなかった。

「あら、日向くん。またピアノの練習?」

「はい、今終わりました。じゃあ僕はこれで。」

先輩が去っていこうとしたその時、、

「待って!この子これから歌のテストなのよ。
“雨と花”の!日向くんデュエットの相手してくれない?」

え、ちょっと待って。
今なんて言った?

「喜んで!」

先輩も今なんて言った?
あたしが考える間もなく
二人は音楽室へ入ってしまった。

日向先輩とあたしが一緒に歌うの?!
どうしよう、、あたし、、
歌わないって決めてたのに
歌うはめになって
ひとりではやく歌っちゃおうと思ってたのに
日向先輩と歌うことになっちゃって?!
それで、、

「清川さん!はやく!」

「はいっ!」

もう言われるままにするしかなかった。
あたしはピアノの隣に立ってる
日向先輩の隣に立った。
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