真夜中のアリス
頭が混乱する。言葉を失うとはこの事なのだろうか、芋虫の言葉の返答を考えることが容易ではない。忘れたいと思っていたこと自体忘れた?何の事を言っているのかよくわからない。
わからないけれど。

「心からの願いを思い出せれば、君の本当の願いが見つかる筈だ。そして誰一人足りとも君を否定など出来んようになる」

相変わらずほっほっほと高笑いを続ける芋虫に多少げんなりするが、多少は的を射ていると思う。全てはあたし次第だと言うことを。

「…それが解ればどう進むべきか、あの人会えるのか、分かるようになる?」

「儂には解らん。だがしかし、その答を導き出すのもまた、アリスなのだよ。
怖がらずに手を伸ばせばきっと掴める筈じゃ、君だけの鍵を」
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