真夜中のアリス

「ほっほっほ、アリス良いことじゃ。若いうちにどんどん悩み考えることじゃ。かの著名な哲学者はこうも言う。

”全てを今すぐに知ろうとは無理なこと。
雪が解ければ見えてくる。”

とな。」

やっぱり相変わらず高笑いを続ける芋虫。
やっぱりあたしも相変わらずげんなりしてしまうが、何故か悪い気分ではない。きっと紅茶の暖かさがあたしに希望を少し運んできてくれたからだろう。まだ最初の一歩を踏み出すのは怖いけれど、まだあたしは起き上がれそうだ。

「おや?儂とした事か。アリスよ、一つ頼まれてくれるかのぅ。」

手元を手繰り寄せ、何かを探す動きをしているがあまり困ってるようには見えないけれど、話を聞いてみる。
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