真夜中のアリス
悔やんでも悔やみきれない、ウサギは後悔と自責の念に心乱されていた。瞳の奥に浮かぶ情景、思い出すのは泣き顔と笑顔。
きっと今も独り、真っ暗闇の中で恐怖に震えてとめどない涙を流しているというだろう。
「…アリスの涙を笑顔に変える事が出来るのは、たった一人。
僕にはその役目は務まらない。僕は傍にいてあげる事しか出来ない。それなのに…」
ウサギ自身が彼女の為に出来る唯一の事、それさえも出来ず足踏みをしているそんな事実がウサギには何よりも重かった。
「…ならどうして“会って”しまったのですか」
ウサギの苦悩を側で聞いていた女王は小さく口を開く。
「…え」
「あの時、絶望の淵に立つ彼女を止めなければ、あなたが救わなければアリスの時は止まってしまった。けれどあなたが差し伸べ、救ってしまった。そのせいで、アリスはまた耐え難い苦痛に飛び込まなければならなくなってしまった」
きっと今も独り、真っ暗闇の中で恐怖に震えてとめどない涙を流しているというだろう。
「…アリスの涙を笑顔に変える事が出来るのは、たった一人。
僕にはその役目は務まらない。僕は傍にいてあげる事しか出来ない。それなのに…」
ウサギ自身が彼女の為に出来る唯一の事、それさえも出来ず足踏みをしているそんな事実がウサギには何よりも重かった。
「…ならどうして“会って”しまったのですか」
ウサギの苦悩を側で聞いていた女王は小さく口を開く。
「…え」
「あの時、絶望の淵に立つ彼女を止めなければ、あなたが救わなければアリスの時は止まってしまった。けれどあなたが差し伸べ、救ってしまった。そのせいで、アリスはまた耐え難い苦痛に飛び込まなければならなくなってしまった」