真夜中のアリス
女王は語る。それは冷酷とも優しさともとれる言葉によって。
「あのまま、アリスが彼がいると信じている場所にいかせてあげるべきだったのではないですか?それが彼女の幸せだったのかもしれない」
「…」
耐え難い重い空気が広間に圧迫する。言葉を見つけられず俯き加減のウサギは、意を決して肩を震わせながらも女王の視線を見つけて口を開いた。
「…そうかもしれない。それがアリスの幸せだったかもしれない。彼女の幸せを奪ってしまったのかもしれない。
それでも、それでも。僕は…僕らはアリスに会いたかったんだ。
例え僕には叶わなくても、彼は必ずアリスに光を見せてあげる事が出来る。だから…行かなくちゃ!」