真夜中のアリス

「…まあ、そう言っちゃえばそうなんですけど、実際わたしたちは闇に取り込まれるとかはないし巻き込まれたこともありませんよね。」

「…じゃあどうして…」

先程から表情ひとつ変えずに淡々と語っていた女王は、至極難解だと云わんばかりの顔色に変わる。

「お忘れですか?ここは別名“闇の国”ですよ。
森の看板にだってそう書いてあるはず。
まあ、アリスが読めるとは思ってませんでしたけど」

「…だから解読しやすくしてあげなよって言ったのに…」

女王の高飛車振りにいよいよ耐えかねエースが話を折る。すると女王はあからさまに不機嫌だと表情に表せる。
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