真夜中のアリス

「あーやだやだ。エースさんはうるさいから、あっちに行っててくださいよ。大体母国語表記な優しい世界がどこにあるんですか。解読出来なかったアリスが悪い」

その言葉に部屋にいる者たちでも逆らう事は出来ない。どれだけ無理難題を突き付けていようが傍若無人だろうが、そこには女王の重みと権力が全て積み込まれ押し潰されていくのだ。
この世界もある意味での絶対王政なのだ。

「…じゃあアリスはどうして闇に取り込まれたの?僕にはどうしても、アリスが僕との約束を忘れたように思えません…!」

重々しい空気の中、ぽつりと言葉を溢すウサギ。信じているからこそ、どうしても俄に信じ難いのだ。
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