真夜中のアリス
そう指差された先に存在していたのは、籠に薔薇と蔦が絡まりあって振り子のようにゆらゆらと小さな動きを見せていた揺りかご。
「え?どうし…」
言い切る前に手を引かれ、有無を言わさぬ間に僕は揺りかごに座らされていた。
ギィギィ音を立てて揺れる揺りかご。嫌悪感など皆無に等しい。
すると瞬間、猛烈な睡魔が僕に襲いそのまま意識を失ってしまった。
「…はあー。やっぱウサギさんでも寝ちゃうかー。でもまあ、夢から醒めた後にはウサギさんの心配事もここの謎も全部なくなりますから。
とりあえず、今はお休みなさい」