真夜中のアリス
僕の側をすっと、何かが横切り声のする方へ向かっていく。
声のする方にもう一度視線を戻すとその姿の正体は一目瞭然だ。
あれは僕だ。そして、声の持ち主は勿論あの日の君。僕の大切なアリス。
一瞬で理解をした。これは僕の深い記憶、僕自身忘れかけていたあの頃のだ。
毎日が幸せで、ずっとこの幸せが続くと信じて疑わなかった君との日々。
「***はね、時計兎さんなんだよ!おはなしは真っ白な兎さんだけど**のね、時計兎さんは真っ黒だから!」