真夜中のアリス

そんな具合に、あたしには事の顛末が登場人物が分からない話を延々と重ねていく双子。
最初は面白おかしく聞いていたのだけど、だんだんそれが長くなってくると聞いているこっちは心底にげんなりとしてくる。

「(どうしよう、凄くどうでもいい…。あたしの進路と針鼠くん全く関係ないし…)」

そう思ってもなかなか口に出せない。否、口に出来ないのだ。しようにも双子の話が止まること無く続くから口を挟む隙がないから。
その上そんな関連性を見出だせない話を延々と続けるあたしにそっくりな顔の女の子、さくら。なんだか、顔だけじゃなくて性格まで自分に似ている気が否めない。

「(…感情的にすぐなっちゃうのがあたしの悪いところだけど…、この子も同じなのかな)」
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