真夜中のアリス

「ねえ、アリス!あなたはどう思う?これは針鼠くんの針が固いように、彼の思考が凝り固まってしまっていて更に柔軟性が皆無だからこそ引き起こった悲劇だとは思わない?」

「いやいや、アリス!これは姉さんと針鼠くんが共にお互いを理解しあい言葉と思考の相違がなければ起り得ない事柄であった。そうは思わないかい?そうだ!これは起こるべくして成り立った出来事ではなかったのだ!」

眠りかけたあたしに突然ふられた言葉。吃驚して瞼を開けて双子を見る。そこには頬を膨らましたさくらとあわあわしているスイレンの姿があった。

「もうちょっとアリス!人の話を聞くときはちゃんと聞かなきゃ駄目ってママから教わらなかったの!?女の子が居眠りなんてはしたないわ!」
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