真夜中のアリス

「大体あなた、あなた達人間が制定した常識を無下にせず、逆に重んじる側の人間でしょう?」

「え?…重んじるって言うか…、そりゃ一般常識、一般論は遵守するよ」

何を当たり前の事を言っているのだろう、そう思ってレジーナに投げ付ける言葉。
すると更に冷静に、そして凍てつく氷のような冷たい声色で語り続ける。

「当たり前なんて、ないんですよ。それに然りこれが正しくてこれが間違いでなんて存在しない。
例えば…、そう。アリスはパンが空を飛びたいって言ったら…、そう、あなたの目の前でパンが蝶のように華麗に空を舞っていたとしたらどう思いますか?」

「パン?そんなことあり得ない!だってあれは無生命体!意思なんかあるわけないじゃない!そんな事を言い始めたなら…」
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