真夜中のアリス

思いもよらないレジーナからの問い。
絶対に絶対にあり得ない、そこまでメルヘン思考になった覚えはない!
その思いだけで、否定の言葉を繋いでいくのだけれども静かにそれを制止する。

「人はわたしをおかしいとか、酷い言い方であれば狂っているって言うでしょうね。
けれど、そんなの一体誰が決めたんですか?パンだって蝶のように空を飛びたいと思っているかもしれないのに」

口を尖らせて少し不貞腐れているように見える。あまりの迫力に思わずたじろぎ言葉を発せれずにいる。


「それに、あなただって願っているじゃないですか。彼との逢瀬を。あなたがたの常識から言わせてもらったら…、

“何を夢見ているんだ"
“死んだ人間と会うなんて出来るわけがない"ってね」
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