真夜中のアリス
「…!なんで知って…っ」
ウサギさえも知り得ないあたしの深層の願い。それにこの世界では誰にもあの人の事は知らない筈なのに。
「先程あなたも仰ったように、わたしは“無表情の笑顔の知識者”ですよ?
解らない・知らないわけないじゃないですか。
でも安心してください、わたしも含めここの国の住人もみんなアリスの味方なんです。
みんな、あなたが鍵を手にして花園から出る日を願っていますから」
にっこり。今度こそ、嫌みのない満面な笑顔を見せるレジーナ。すっかり毒気を抜かれてしまった。
「そうそう。はい、これ。2つの瓶が置いてあった家に落ちていた鍵です。
あなたが持つべき品物だから、絶対無くさないでくださいね」