真夜中のアリス
「…はあ。ちょっと、何しに来たんですか?
来ちゃダメって言いましたよ、わたし」
レジーナは一度だけ相手を見ると、みるみるうちに不機嫌さを露にして今や見向きもせずにグルグルとティースプーンを要いてティーカップの中をかき回している。
「そ、それには事情が………」
相手の話など聞き入れるつもりは皆無か、レジーナは素知らぬ顔でかき回し続ける。
「なーるほど、理解です。わたしの言いつけを破るという事は、首をちょんぎられたいって意味で宜しいですね。では帰還次第、ハサミの用意をしなければ」
顔をあげて、にっこり笑って(勿論瞳は笑ってない!)残酷な言葉を口にしていく。
「ご、ごめんなさい!待てなかったのは謝るから首は切らないでっっ!」