真夜中のアリス

なんて口実を作ってこの重苦しい空気から一人脱したナイトさん。和やかな筈だった空間がいつの間にか、誰も口を開かないという気まずいものに変化していた。

「…だからあんたは抜けてるんですよ。もっと空気を呼んで話せといつも言ってるじゃないですか。」

向こうを見ながら小さく溢すその言葉には、表情では表しきれない程の怒りが含まれているのをぴしぴしと肌で感じる。

「…ご、ごめんなさい」

びくびくしながら謝罪の意を表明するエースさんとやら。心なしか、顔が真っ青な気がする。

「…ねぇ、エース…さん?レジーナっていつもこんな感じたの?」

あたしの中では、もうレジーナの正体が何者であろうが特に驚きもない。そりゃ最初はたまげたけれども。
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