☆作詞☆

モノクロ

さよならと背中を向けて歩き出した二人
写真の中いつしか傾いたモノクロフレーム
抜け殻だらけの部屋に立ち尽くした僕は
今更になって隣に誰かがいる幸せを知った

この部屋に残り香が切なく
キミの笑顔がまだ景色の中で咲いている
キミが消えてこの景色は灰色と化したのに
癖でまだ左側を空けてしまうんだ

キミのぬくもりを求めている僕は
まだうまく飲み込めないでいた

キミのくれたものがすべて愛だって知った
あの日のキミならきっと笑ってくれたのに
もう戻れない日々が海に沈んでいく
溢れた涙止まらない 景色は今も滲んだまま

街に出て交差点 人ゴミの中
あてにならない残り香と後姿探していた
あの日の景色をもう一度取り戻したくて
奪ったやつが言えたことじゃないけど

この声を枯らしてただ叫んでいた 2度と届かないとわかっていても
もし聞こえるならもう一度と願う僕がいる
夜空に木霊していく届かない思い
今日もキミに届かせたくてこの場所に存在していた

ビー玉に透かして見た明日、未来
木陰から差し込む日差し溢れた笑顔
僕の方の上に舞い込んだ幸せ
通り過ぎてく季節が何もかも

部屋に鍵をかけて明日へ歩き出した
辛いけどごめんねもうサヨナラだ
ガラス瓶にコルクの栓は閉まったまま
未完成のパズル
< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop