【続】興味があるなら恋をしよう

今となったら、藍原の連絡先も解っているし、部屋まで解らなくても住んでいる場所も解る。
俺にとっては思う存分、攻められる環境に居ると言う事だ。


ふ〜ん。
駅までは割と近いんだな。
この駅を利用して藍原は通勤するんだな。
会社の最寄り駅で下りて、後は、徒歩。
フムフム。

会えるチャンスはあるじゃないか。
駅で待っていたら会えるという訳だ。
…ストーカーだな。

上手く会えたら月曜から金曜まで、僅かな時間でも一緒に会社まで行けるじゃないか。
よし、何時に着くのか、明日から待ち伏せしてみるか。
大体、会社に来る時間を考えれば、到着時刻も解る。
それに、待ったとしてもそれ程長い時間にはならない。
…ストーカーに一歩も二歩も近づいてるな、ヤバいな…。

だけど、それでいい。
自然に話して歩く事が楽しいんだから。
まずそれからだ。

あの課長の事だ、直ぐに怪しい動きに気がつくだろう…その内、課長に妨害されるに違いない。
あー。
車で一緒に行く事にした、とか、真面目な顔で言って退けそうだな。
俺は危険人物だからな。

待ってるって解ったら、下りる駅を変えたりして…。
藍原だって、俺を避けようとするかも知れないんだから。
まあ、いい。
最終的には会社で会えるんだ。
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