【続】興味があるなら恋をしよう
抱きしめられている身体を、ゴソゴソと動かし、少し上になるように移動した。
無意識なのか、意識があるのか、動く私を課長は囲い込むように抱きしめる。
それでも数センチ数センチ、小刻みに移動した。
パジャマの開いた衿元、鎖骨の辺りに口づけた。ボタンを一つ、二つと外しながら、首筋にも口づけた。
はぁぁ…。こんな事、自分からした事なんて無い。
パジャマの下の方に向かって手探りでボタンを外していった。
手首を掴まれた。

「…あっ」

「…切ない事をするな。やり慣れない事はしなくていい…」

あ…。それでも…止めたくなかった。

課長に口づけた。どうしたら…。
されてたみたいに少し唇を食んでみた。上唇を食んで下唇もゆっくり食んでみた。
そしてまた唇を重ねた。
こういう行為…頭で考えながらするモノではない。
出来ないなら、出来ないなりに夢中ですればいいのよ。
ん、ん。…また食んでみた。
課長にされると、いつもあんなに…甘くて、溶けてしまいそうなくらい気持ちいいのに…。
課長…。
これでは…自分から始めたとはいえ、任務遂行できそうにありません。
唇を離して課長を見た。
課長は瞼を閉じていた。

「……もう、止めたのか?」

ゆっくりと瞼が開いた。

「…はい…私には、課長がしてくれるようなのは無理でした…」

「…諦めるのか?」

髪を梳き上げられた。私の出来る事…課長の好きに応えたかったのに…。

「…力量が、圧倒的に…足りません」

何言ってるんだか…私は…。

「…俺の言葉に応えようとしてくれたのか?」

頬を包まれていた。あ、やっぱりバレてる。バレるよね。した事無い事を、初めて自分からしたんだから。

「…紬。はぁ…。何と言うか…。力量とか…そんな…技術的な事ではない。俺をこんなに乱しておいて、止めるつもりか?」

「えっと…」

やり散らかした…、開けた綺麗な胸に手を持っていかれた。

「…苦しそうだろ?このままだと心臓が爆発するかも知れない。紬の気持ちと行為に、俺が応えさせて貰うよ」

後頭部を押さえられ唇を奪われた。そのまま身体を返された。

「中途半端に脱がされたパジャマ、脱がしてくれないか…」

上半身を起こして、ボタンを全部外して開けた。
後ろに脱がせてしまおうと、更に身体を寄せたら、裾を掴んで私の方が脱がされてしまった。
…バンザイしてます。…手首で布が止まってます。そのまま倒されて、唇が降って来ました…。

課長の口づけは、やっぱり甘い…。蕩けてしまう…。ん…ん、……んん…。

「その顔…ヤバいんだ…」

課長は自分でパジャマを脱いで、私の残った物も全て取り去った。

「紬からしてくれたキス…ヤバかった。お陰でこの暴走だ。堪らなくなったから理屈をつけてする事にした」

え?…え?

「紬のキスは、気持ち良かったって事だ…」

ん〜、チュッ…。
頬を包まれ、可愛いキスをされた。
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