愛し、愛されたのは優しい死神でした。

…もしかしてお姉様にも見えるようになったのかな?
会話について行けなくて呆然と自分のお腹を見つめる。

―タンッ

お腹に何やら振動が伝わった。痛いと感じる程じゃない、軽くトンッて叩かれたかの様な衝撃が走った。

『…あっ!蹴った…?』

「えっ?本当?!」

私の一言でお姉様は律さんとの会話をそっちのけでお腹に手を当ててきた。

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