愛し、愛されたのは優しい死神でした。

『…ここ』

「どれどれ?!」

お姉様がお腹に耳をグイグイ押し付けてしばらくするとまた……

―タンッ

「っきゃぁぁ~!!♪本当だ~~!!!蹴った~!!」

顔を覆って跳び跳ねて喜ぶお姉様は本当に嬉しそうに喜んでくれて、私も自然と笑顔になる。
お姉様とこんな風に笑い合うのは何年ぶりだろう?小さい頃に戻ったみたい。
そんな事を染々思い返してみると、腕時計を確認する律さんの顔が見えた。

「ルキさん?そろそろお仕事の時間ですよ?」
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