愛し、愛されたのは優しい死神でした。
優しいと思って、信頼して私の過去とか話したのに…。実は薄情な人なの…?
「ただ会えなくなっただけで俺達を通して話は出来るだろ?」
……………え?
頭上にクエスチョンマークが浮かんで消えない。事態が飲み込めずにポカンと口を開けたまま律さんの顔を見上げると、ふっと笑って視線を合わせてきた。
「ルナさんにはルキさんの声は聞けないですが、魂の声は俺達が届ける事が出来ます。話の内容は筒抜けですけどね♪」
『っそんな事が出来るんですかっ?!』
「死神も…言ってしまえば、あの世の住人ですからね♪ルキさんもルナさんとお話したい時があるでしょうし。何かあれば報告しますね♪」
『…ありがとう…ございます☆』