グリーン・デイ
どれくらい眠っていただろうか。目を覚ますと、見慣れた天井があった。
ゆっくりと起き上がり、縁側を見渡すと、空はもうすっかり夕焼けに染まっていた。
欠伸をし、台所に行き、コップ一杯の水を飲んだ。母はまだ帰ってきていないらしい。
不思議な夢を見た。夢は大抵不思議なものだが、それを差し引いても本当に不思議な夢だった。
いや、これは夢ではないのかもしれない。まるでさっきまで水の中にいたような感覚が残っていて、どこか懐かしささえ感じる夢だった。
柱時計に目をやった。時刻は16:00を過ぎたばかりだった。
僕は家の鍵を持ち、それから玄関を出て、施錠をし、庭に止めてある鍵が付いたままの軽トラックに乗った。
そういえば、運転をするのは久々で、軽トラックに乗るのは、初めてだった。車高が普通車よりも高いような気がする。
おまけにリクライニングも使えず、後ろの視界は狭い。ただAT車だったことは幸いだ。
僕は車のエンジンをかけ、発進させた。思った以上にスピードに乗って、軽い。急ブレーキの位置を知らなかったら、危うく納屋を粉々にしてしまうところだった。