心に届く歌
「冷たっ……」
「机の上に置いてあったから。
さっき抱き上げた時、シエル少し熱かったぞ」
「…………」
昨日の夜、明日から学校だと考えて眠れなかった。
そのせいで何度隣に眠るエル様を起こしてしまったか。
もしかしたら眠れなかったからかな……。
「先生は今いねぇから。
丁度良いから俺もサボろうっと!」
「えっ!サボりは駄目だよ」
「良いの。
俺結構頭良いから」
ドヤ顔をする彼。
頭良さそうには正直見えないけど、この学校に通っているということは頭は良いのだろう。
「隣のベッド空いてる!やりー!寝れるぜー!!」
彼はベッドに飛び乗るとすぐに寝てしまった。