地味男の豹変〜隠された甘いマスク〜
暫くしすると啓太が寝たのか玲美がリビングの扉を開けて入ってきた。
「寝たのか?」
「うん」
「玲美もビール飲めよ」
「うん」
何だかこんな会話をしていると、本当の夫婦みたいだと思った。
缶ビールを冷蔵庫から取り出した玲美は、ソファーに座っている俺の隣に座った。
二人で乾杯をした。
「なぁ玲美、さっき姉貴も色々大変って言ってたけど何かあったのか?啓太はその事で悩んでるみたいだけど。何か姉貴が泣きそうな顔をしたと思ったらトイレに駈け込んだり、苦しそうな顔をしてて、遊ぼうって言ったら疲れてるからごめんねって言われて、姉貴が啓太を嫌いになったって思ってるみたいだけど」
「啓太くんが?そっか……実は恵美ちゃん二人目が出来たみたいで今は悪阻がきついみたいなんだ。二週間前に体調が悪くて病院に行ったら妊娠してたみたいで、それを見て啓太くんは勘違いしたみたいだね」
「そうだったのか……でも啓太は気にしてるし姉貴には言った方がいいな。日曜日に送って行ったら話をするよ」
「そうだね、啓太くんを嫌いじゃないって分かれば安心するもんね」
啓太が何故泊まりたがるのかと、玲美が姉貴が大変だと言う理由が安心した。
でもな、でも俺だってその……暫く玲美に触れてないし啓太も寝たしいいよな?
「なぁ玲美……暫く俺達触れ合ってないからいいだろ?」
そう言って玲美の唇にキスをした。
キスをしてしまったら一気にスイッチが入り、そのまま玲美をソファーに押し倒した。
俺は玲美の体に愛撫をし、それに応えるように玲美の口から甘い吐息が漏れる。
久しぶりに触れた玲美の体を俺は熱くさせた。
「ああっ、もうダメッ」
そう言って玲美は絶頂に達した。
そして俺の硬くなった熱い物を玲美の中に入れようとした時だったーーー