地味男の豹変〜隠された甘いマスク〜



運ばれてきた料理を見て私は絶句した。


「えっ……これ陽が作ったの!?」


「当たり前だろ?キッチンに居たの俺だけじゃん」


陽はクスクスと笑いながら言った。


陽が作ってくれたのは、シーフードグラタンにレタスとトマトの上に鶏胸肉を味付した物を乗せて、それにネギのソースを掛けた物と和風パスタだった。


見た目も美味しそうだし、まさかこんな料理を作ってくれるなんて思っていなかった。


「冷めないうちに食べるぞ」


「うん」


二人でいただきますと言って陽の作った料理をお皿に入れた。


食べると美味しくて、私よりも料理が上手いと思った。


「美味しい……でもどうしてこんな料理が出きるの?」


「学生の頃にレストランでバイトしてたんだ。調理補佐してたし見て覚えた。それに両親が仕事が遅かったりしたから姉貴と二人で一緒に作ったりもしてたから料理は嫌いじゃなかったからバイトもレストランの調理補佐の仕事にしたんだ」


その言葉を聞いて納得した。
あまり食欲はなかったけど、あまりにも美味しくて箸が進む。


性格に問題はあるし生意気だけど、それ以外は文句がないくらい完璧だ。


料理をご馳走になったから、今度は陽にソファーにゆっくり座ってもらい、私は後片付けをした。


後片付けが終わり、私もソファーに座ろうとした時だった。


私のスマホの着信が鳴り、見ると山岡主任だった。


私は電話に出るのを戸惑った。


「もしかして山岡主任?」


「うん……」


「俺も居るし落ち着かせて電話に出たらいい。何も怖い事なんてないから」


陽にそう言われ、私は一回深呼吸して電話に出た。




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